フラット35Sの技術基準とは?
フラット35Sは長期固定金利の住宅ローン、フラット35に比べて耐震性や省エネルギー性を高めた住宅であれば金利の大幅な引き下げを狙うことができる魅力的な住宅ローンです。
今回はフラット35Sが該当する建物の技術基準や、実際にどれくらい返済総額の負担が軽減されるのかをご紹介します。
■フラット35Sの技術基準
フラット35Sを利用できるかどうか、どちらの金利プランに当てはまるかどうかというのはその建物の技術基準の条件を満たしているかどうかで決定されます。
例えばフラット35Sのベーシック金利Aプランの場合、耐震等級3の基準を満たしていること、高齢者等配慮対策等級4を満たしていることが条件となり、ベーシック金利Bプランの場合は、耐震等級2の基準を満たしていること、高齢者等配慮対策等級3を満たしていること、劣化対策等級3を満たしていることが挙げられます。
また、エコ金利Aプランの場合、長期優良住宅に該当していて省エネ法のトップランナー基準に当てはまること、省エネルギー対策等級4に当てはまり、かつ耐震等級3を満たしていること、もしくは省エネルギー対策等級4に当てはまり、かつ高齢者等配慮対策等級4を満たしていることが条件となります。
一方エコ金利Bプランの場合は省エネルギー対策等級4に当てはまり、Aプランのものに当てはまらない場合がBプランとなります。
上記の条件に当てはまらない建物に関しては、フラット35Sを利用することはできないので注意しましょう。
■返済総額の負担はどれくらい軽減されるのか?
一番金利が低くなるフラット35Sエコ金利Aプランを利用できた場合と通常のフラット35(金利がその時の最低金利を1.89とした場合)と比較してみましょう。
30年返済で借入額が3000万円だった場合、通常のフラット35では毎月返済額が10万9,243円、30年間総返済額はおよそ3,933万円となります。
フラット35Sエコ金利Aプランでは、金利は初めの5年間は年利マイナス0.7%、6年目以降20年目まで年利0.3%となるので、初めの金利は1.19%、6~20年目は1.59%、そして21年目以降は1.89%となり、初めの毎月返済額は9万9,132円、30年間の総返済額はおよそ3,731万円とおよそ300万円程度のち外が出てくるのです。
このことを考えると、より返済総額の負担を軽減できるフラット35Sを検討してみるのも良いのではないでしょうか?