フラット50の上手な使い方
■返済年数の長さで借入金額が増えてくる
フラット50は返済期間が50年という長さでできますが、フラット35であれば、返済期間が35年になります。
もし同じ年収でこの2つで借り入れた場合には、借入金額に差が出てきます。
年収が600万円の場合は、年収400万円以上となり、年間返済金額が年収に対して35%以下になる規定があるので、年間返済金額は210万円以内になります。
さらに210万円を月ごとに割ると、1ヶ月の返済金額は175,000円となり、期間の長さから借入金額が出されます。
フラット50では、約5,220万円、フラット35では約4,550万円となり、フラット50の方が借入金額が多くなります。
ですが、フラット50には購入金額の6割までの制限があるので、これほど差は出ませんが、自己資金があった場合には借入金額が増えます。
フラット50を使って購入したらどうなるの?
では、実際に比較してみましょう。
30歳で一戸建て住宅を購入した場合の、住宅の建築費で比較してみます。
①
・長期優良住宅を2,500万円で購入
・フラット35.50使用
・当初20年金利0.3%引き下げ
フラット50から1,500万円、毎月返済額 50,239円
フラット35から1,000万円、毎月返済額 36,776円
合計返済金額 87,015円
繰り上げ返済なしで総返済金額が4,642万円
②
・長期優良住宅を2,500万円で購入
・フラット35使用
・当初20年金利0.3%引き下げ
フラット35から2,500万円、毎月返済額 95,618円
繰り上げ返済なしで総返済金額が4,052万円
③
・長期優良住宅でない住宅を1,500万円で購入
・フラット35使用
フラット35から1,500万円、毎月返済額 57,644円
繰り上げ返済なしで総返済金額が2,421万円
このように借入れの仕方によって金額が変わっていきます。
①、②のでは、総返済金額に大きな差があるので、繰り上げ返済をした方が良いと言えます。
ですが、子供などにお金がかかる場合には、毎月の返済金額を抑えるためにフラット50を使うことが望ましくなります。個人に合わせた使い方で、上手に使いましょう。