みんなは住宅ローン金利をどう選んでいる?
固定金利や変動金利、さらに固定と金利が混合しているタイプなど、金利タイプには様々なタイプがあります。
他に住宅ローンを利用している人はどんな金利タイプを選ぶ傾向にあるのでしょうか?
今回はそんな他人の住宅ローン金利選びについてご紹介します。
■固定と変動、どちらが人気?
住宅金融支援機構で行われた住宅ローンに関する調査にて、住宅ローンを利用しようと考えている方を対象に、どの金利タイプを選ぼうとしているか聞いたところ、平成20年の調査ではおよそ半数に近い人が全期間固定金利タイプを選ぼうとしているということが分かりました。
この頃はゼロ金利政策が終わり、金利が上がる傾向にあったため、全期間固定金利を選ぼうとする方が多かったようです。
しかし、米国で起こった「サブプライムローン問題」をキッカケとなり、金利の上昇は落ち着きを取り戻しています。
このことから金利はそこまで変動しないだろうということから、変動金利に動く方が増えています。
実際に、借り入れる前は全期間固定を選ぶ方が多いですが、実際に利用している方を見てみると、変動金利を選んでいる方は10%から20%にまで上がっているのです。
その時の金利などの影響から変動を選んでいる方も多く、また諸費用などが全期間固定よりも安く済むことを考え、全期間固定ではなく変動金利に移ったという方も少なくありません。
■変動金利利用者は金利上昇のリスクを考えている?
変動金利は金利上昇というリスクが付き物です。
この金利上昇に対し、返済額が増えた場合どうしますか?というアンケートをとったところ、繰り上げ返済や返済の目処がついているので返済を継続する、金利負担が大きくなったら全額返済するという考えの方がおよそ3割となりました。
繰り上げ返済や返済継続、全額返済と回答された方の場合、既に金利上昇に対してリスクを感じ備えが出来ているということになります。
一方で、金利が上昇した場合分からないと回答した方もおよそ3割という数字になりました。
この結果から、金利上昇のリスクに対する備えをしていない方がかなり多いということが分かります。
変動金利は最初の金利が低かったり諸費用が安く済むなど、様々な利点がありますが、その一方で返済負担がアップするリスクがあるということも必ず念頭に置いておきましょう。