住宅ローンのリスクコントロール

住宅ローンの借り入れを検討する際に必ず悩むのが、「変動金利選択型の住宅ローン」か「固定金利選択型の住宅ローン」にするかということです。
両者では、固定金利選択型の住宅ローンが圧倒的に人気です。
固定金利選択型の住宅ローンの仕組みは、当初2年~10年までの金利が固定され、毎月決まった額の支払いで済みます。しかし、固定期間終了後の金利を変動金利に変更するか、改めてその時点では固定金利を選ぶか選択を迫られることになります。

最近では、短期の金利固定が変動金利の最低水準以下の金融機関も存在します。
例えばみずほ銀行では2年固定が0.55%、3年固定は0.6%となっており、10年固定は固定金利であることの安心感と変動金利が持つお得感を兼ね備えた商品だと以前から人気があるようです。
ただし、どんなものにも必ずリスクが付きまといます。
商品の良い面ばかりではなく、デメリットとなる面にも目を向けきちんと理解することが必要です。
上手く利用することが出来れば大きなリスクコントロールとなり得るのです。

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■金利水準の予測は難しい
35年固定のフラット35においても金利は2%程度であるので、4%・5%の高金利まで金利上昇が起こってしまったらどうするの?と心配の方もいると思います。
しかし、あくまでも金利変動は株価と同じく予想出来ないものだと考える方が良いでしょう。
変動金利は日本銀m高が決定する短期金利に連動し、固定金利は国際の売買で決定する長期金利に連動していますから、予測出来ないのは当たり前なのです。
金利は1ヵ月や2ヵ月で急激に上昇することはなくても、5年・10年後はどんな水準になるのかは全く分かりません。
ですから、住宅ローンの借り入れを検討している方で、金利変動のリスクが怖い方やあれこれと考えるのは面倒だと言う方はフラット35などの全期間固定金利のローンが無難と言えます。
通常ならば、全期間固定の範囲内で借りられる額を予算の上限とした場合、リスクコントロールもさほど難しくはありません。
しかし、実際にはそれでは解体物件が見つからないことが多く、そういうケースでは変動金利や固定金利選択型が候補となります。