住宅ローンの借入額の算出と返済期間

■住宅ローンの借入額は支払い期間で異なる
住宅ローンを借り入れる時に重要なことは、「何年間支払うことができるか」です。
基本的には債務者(お金を借りて返済する人を指す)が、給与をもらえる期間内で支払いを終えるように借り入れます。

会社の定年が60歳で再雇用制度のない場合や、65歳まで勤務が可能な場合、自営業等、自身の勤務企業や勤務形態で異なりますので、何歳まで返済することができるのかを考えてみましょう。
そして、『毎月余裕を持って返済して行くことができる額』と『住宅ローンを組む時に自身の年齢と、仕事を終える時までの期間』を算出します。

そこに金利を合わせて計算すると、おおよそ自身がいくらの借入が可能なのかを知ることができます。
定年退職後は、不労所得や年金や老後貯蓄での生活が一般的です。
ここに多額のローンが残っていると返済によって家計が圧迫されてしまいますし、支払いきれないという状況も起こりうるのです。
ですから、定年退職までの期間で支払いを終えられるような借り入れるようにしましょう。

■余裕のある借入額なら期間を延ばすことも可能
ギリギリの金額を長く支払うローンよりも、余裕のある借入額を長めに返済する契約をすると、毎月の支払い金額を抑えることができます。
これには金利も関係してきますが、全期間固定金利での借入の場合は、借り入れた時の金利から増減することがありません。
余裕のできた分を貯蓄し、まとめて支払うことで元々の返済完了予定までに完済することもできます。
しかし、長期間になるほど、金利分も多く支払うことになりますので、可能であれば期間は短い方が良いでしょう。
反対に、変動金利の場合は借り入れた時よりも増減するという可能性があります。
しかし固定金利よりも金利が低い場合も多く、どちらが金利を抑えられるかはローン開始時の金利次第ということになります。
金利が低いタイプのローンであればその分の余裕ができます。
そしてこれも余裕のできた貯蓄分で繰り上げ返済することによって契約返済年数を短縮することができますので、可能であれば繰り上げ返済していくと良いでしょう。
いくらの物件を購入するか、いくらの融資を受けるかは一生に関わる重要なことですので無理なく計画的にすることが大切になります。