住宅ローンの組み合わせでお得になるって本当?

住宅ローンには金利タイプが大きく分けて変動金利タイプと固定金利タイプの2種類に分かれています。
この金利タイプにはそれぞれメリット・デメリットがありますが、それぞれの良さを取った金利タイプ・金利ミックスタイプというものが現在人気を集めているのです。
今回は金利ミックスタイプについて、そして変動と固定のお得な割合についてもご紹介します。

■変動金利・固定金利の割合によって負担が異なる?

金利ミックスタイプでは、固定金利が○○万円、変動金利が△△万円というように支払う額に合わせて固定と変動を変える金利タイプです。
これにより、一定期間は金利が上昇していても影響を受けない固定金利を利用し、そして固定よりも低金利に抑えられる変動金利を利用することもできるのです。
では、変動金利と固定金利の組み合わせによって返済総額がどのくらい変わるのでしょうか?

■固定と変動の組み合わせを変えることで、どれくらい負担軽減される?

借入金額が3000万円、そして返済期間30年、ボーナス返済なしで払っていくという設定で、変動金利は1.075%、固定金利は全期間同じで3%で変化を見ていきましょう。

まずは全額固定金利だった場合、毎月の返済額は12万6481円となります。
全額固定金利だと金利はずっと3%なので、かなり返済にかかる利息も高く付いてしまいます。

次に全額変動金利だった場合です。

全額変動金利の場合は、低金利となるため毎月の返済額は9万7529円と全額固定金利に比べて約3万円近くも違ってきます。
ただし、金利が上昇すると約9万円以上の返済が必要になってしまうため常に金利の変動動向を気にする必要があります。

続いて変動金利が約1500万円、固定金利が約1500万円と、ちょうど半分の額を変動と固定に振り分けた場合、毎月の返済額は約11万2005円となります。

固定に近い返済額ですが、それでも全額固定でかかっていた金利が半分変動金利にすることにより、金利が抑えられて安くなります。

また、もしも金利が上昇してしまったとしても、半分の返済額は変動しないため、上昇分の影響も少ないと言えます。
このように、変動金利の低金利をうまく利用しつつ、固定金利の安定感を生み出してくれるのです。