住宅ローンの金利と短期プライムレートとの繋がり
住宅ローンは、金融政策や景気によって影響されるということを知っている方も多いのではないでしょうか。
景気はよくなって欲しいけど、金利は上がってほしくない・・・誰もが望んでいることかと思います。
そもそも何故金利は変動するのでしょうか?
実は住宅ローンの金利は大きく3つのタイプに分けることができ、今回はキーとなる変動金利型の金利影響についてお話ししていきます。
■基準になる金利は変動金利型
まず、金融機関にある説明書を読んでみると「4月1日、10月1日の短期プライムレートを基準として毎年2回利率の見直しを行う」という文章を見かけることがよくあります。これは、短期プライムレートの動きと共に連動しているということです。
短期プライムレートとは、金利が最善の条件で、尚且つ貸出し期間が短い(1年未満)で会社に銀行がお金を貸す時のものをいいます。
つまり、銀行がOKと判断した企業にだけ融資する金利のことです。
短期プライムレートは、今後の金利変動を見ていきながら資金を得るためにかかったコストで決められています。
■短期プライムレートと深く関わっているものとは?
日本政策で決められた金利に影響されているのが、短期プライムレートと深く関係しています。
日本銀行が行っている金利政策の一つで、景気の動きなどによって引き上げや引き下げが行われています。
政策金利は金融政策決定会合で決められていますが、これが変動する時には新聞やニュースでも大きく報道される情報になりますので入手しやすいのではないでしょうか。
金利変動が動くと、短期プライムレートも連動し、その結果変動金利型の住宅ローンの金利も動きが出てきます。
本来は、短期プライムレートはそれぞれの金融機関ごとに決められる金利となっています。
ですが、実際のところは平行線になっていることが多く店頭金利や基準金利などの変動金利型の金利でも多くの金融機関で同じものが採用されている状況です。
しかし、金利の動きというのはマメにチェックしておくことが大切です。
何故なら、金融機関の中でも変動金利型の金利が短期プライムレートと連動していないものがあったりします。
政策金利が変わっていなくても住宅ローンの金利は変更されている場合があるためです。