住宅ローン返済時に金利が上がったら返済額はどうなる?
住宅ローンを組んで家を建て、返済をしている最中にもしも金利が上がってしまった時、返済額はどうなってしまうのか不安になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、実際に住宅ローンを返済している時に金利が上昇してしまったケースで、返済額はどれくらい変わってしまうのか見ていきましょう。
今回は下記のような設定で変化を見ていきます。
3000万円借り入れた場合の毎月発生する返済額
30年返済でボーナス返済なし・元利均等返済
10年固定の場合は11年目からは変動金利タイプに変更
全期間固定2.9% 12万4,869円
10年固定2.4% 11万6,982円
変動金利1.275% 10万328円
■ケース1・金利が毎年0.25%ずつ上がっていった場合
金利が毎年0.25%上昇していったとすると、6年目にあたる毎月の返済額は、全期間固定や10年固定の場合、金利が上昇したとしても変わらないため12万4,869円です。
一方変動金利では少しずつ増えていき、6年目の金利は2.275%となっています。
そのため返済額も少し高くなり、当初より1万8000円近く高い11万9,039円となるのです。
さらに11年目になると、全期間固定は変わらず約12万円ですが、10年固定は11年目から変動金利となるので、金利は3.775%と変動金利と同じく高くなってしまい、10年固定の場合は最初の金利から1万5000円高くなって13万2,388円に、変動金利は最初に比べて3万6000円違う13万6,879円となります。
これを見てみると、固定金利は最初は高かったものの、金利が毎年少しずつ増えていくだけでも変動金利は大きく返済額が変わり、11年目には返済額が逆転してしまう形になります。
■ケース2・金利が毎年0.5%上昇し、4.275%で金利変動が起きなくなった場合
この場合ではまず6年目を見てみると固定金利は変わりませんが、変動金利は金利が3.775%となっているため、既に2万5000円、当初の返済額と異なり12万5,410円が返済額となります。
そして11年目には固定は変わりませんが10年固定と変動金利は金利が横ばいとなっているため10年固定は当初から約1万5000円異なる13万8,265円に、変動は当初から約5万5000円異なる15万5,795円となります。
金利がこのように上昇していった場合、長期的な目で見ると変動金利や10年固定で11年目から変動になるタイプは返済額も高くなってしまう可能性があります。
しかし、上昇しないケースももちろんあるため、固定が確実にお得になるかと言われれば決してそのようなことはありmせん。
金利は常に変動するものですから、住宅ローンを組んでからもチェックするようにしましょう。