元利均等返済と元金均等返済の違いとは?

住宅ローンを返済していく時に、その方法として「元利均等返済」と「元金均等返済」という2つの方法があります。
2つの返済方法にはどのような違いがあるのか、またどちらが返済総額の負担を軽減させることができるのかなどをご紹介していきます。
これを知ってどちらの返済方法が自分に合っているのかを見極めていきましょう。

■元利均等返済・元金均等返済とは?

まず元利均等返済というのは、元金と利息を合わせた金額を均等にする返済方法です。
住宅ローンの場合返済額は元金返済と利息が合わさったものですが、元利均等返済にすると返済額は金利が変動しない限り変わることはありません。
一方、元金均等返済は元金だけを均等にする返済方法を言い、利息がどれくらいになるかによって返済額が変動してきます。
例えば当初は元金が多くなっている分利息額も多くなっているため1回目の返済する額は一番多いのですが、翌月から徐々に元金が返済し少なくなっていくため、利息も次第に減少していきます。

■それぞれの特徴

元利均等返済は、毎月の返済金額が変わらず一定しているため、返済額を把握しやすいという利点があります。
元金均等返済では毎月返済額が変わってしまうのでお金の管理が得意ではないという方は元利均等返済を選んだ方が分かりやすいと言えるでしょう。
また、最初は利息の割合が返済額の多くを占めているのですが、徐々に元金の返済額が増えていき、利息分を上回って元金の減りもスピードアップします。

次に元金均等返済では、最初の返済額は高くなってしまうものの、返済総額に関しては元金均等返済の方が元利均等返済に比べて少なくなり、また元金の減り方も元利均等返済よりも早く減っていきます。
ただ、やはり最初の返済額がとても多くなってしまうので負担を感じやすくなるのは間違いないでしょう。
さらに全ての金融機関で元金均等返済が利用できるわけではないので元金均等返済での返済を考えている場合は、必ず確認する必要があります。

総返済額を見ると元金均等返済の方が少ないのですが、元利均等返済に繰り上げ返済を組み合わせることによって、元金均等返済と同じような効果を生み出すことは可能です。
どちらの返済方法が合っているのか、きちんと調べて検討していきましょう。