国債購入で長期金利の低水準を更新!住宅ローンの影響は?
■国債購入によって長期金利は1年2月振りに最低水準
日本株の上昇は2014年5月から上昇傾向を見せています。
一方、長期金利は上昇どころか、低下を続けているのです。
約半年間は06%前後で大きな変動はありませんでしたが、金融機関の投資家などがしびれを切らしてしまい、国債買い入れを働いたことから、2014年6月27日に0.555%まで水準が低下してしまいました。
これは約1年2ヵ月振りの最低水準です。
世界での株価上昇、金利は上昇せずの流れが日本にも影響を与えているのかもしれませんが、日本銀行による異次元緩和により長期金利の変動変化は長期的にないと予測していた投資家が国債買い入れに踏み切ったことが、低下の背景のようです。
■銀行では国債購入に積極的で当面の低下は続く
金融機関や消費者金融では、融資の伸びに悩んでいます。
その一方、余裕資金が積み上がっている状況があり、少しでも利回りを得るため、国債購入に積極的です。
なので、長期金利の水準は2014年春より、少し低下した状態が今後も続くと予想されます。
長期金利低下は、預貯金や個人向け国債など、安全かつ確実な資金運用では大きなデメリットです。
しかし、マイホーム購入のために新規住宅ローンを契約、または住宅ローンの借り換えを考えている方には大きなメリットとなるはずでしょう。
ですが、住宅ローンは長期的に組む商品なので、金利が低いだけで選んでしまうと、後から失敗してしまうケース
少なくありません。
ですので、今後も金利は変化するということを頭に入れつつ、自分に合った住宅ローンを選びましょう。
■フラット35の金利は変わっていない
長期金利が約1年2ヵ月振りに最低基準になった時期、ちょうど7月の住宅ローン金利を決定する時期でした。
なので、フラット35はさらなる過去最低を記録するだろうと期待する人も多かったです。
しかし、その予想は外れ、2014年7月の融資金利は同年6月の融資金利とは変わりませんでした。
一部の銀行などでは、適用金利を引き下げたところもありますが、金利に大きな変化はありませんでした。
長期金利の低下はあったものの、さほど大きな低価幅ではなかったことが、フラット35の融資金利に変化がなかったと考えられます。