夫婦共働きの際の住宅ローンについて
■夫婦で住宅ローンを借りる場合
今は夫婦共働きが多い時代です。
これまでは夫1人が住宅ローンを組む事が当たり前でしたが、妻も働いている事で、選択肢が広がった事になるのです。
もしも夫婦で住宅ローンを組むのであれば「ペアローン」「連帯債務」「連帯保証」の3種類があります。
「ペアローン」とは、夫婦別々に住宅ローンを借りる事です。
収入によって借りれる金額が変わり、多くの金額を借りる事が出来ます。
主債務者は夫と妻の2人で、事務手数料も2本分必要になりますが、2人とも団信保険に入れたり住宅ローン控除を受けられるメリットがあります。
借り換えの際には両者が審査に通らなければいけません。
「連帯債務」と「連帯保証」は、夫と妻の収入を合わせた額で住宅ローンを借りる事が出来ます。
主債務者は、どちらか一方なので事務手数料も1人分です。
もちろん団信保険には主債務者しか入る事が出来ません。
「連帯債務」は、主債務者ではない方も住宅ローンを支払っている事になるので、債務の割合によって住宅ローン控除を受けられます。
また、借入先から全額の返済請求が来た場合には主債務者でなくても立場が同じなので払わなくてはいけません。
「連帯保証」は主債務者ではないので、住宅ローンの控除は受けられません。
また、主債務者が何らかの理由でローンを支払う事が出来なくなる状態になるまで返済の請求はされません。
なので、ローンの滞納があった場合には返済請求される事になります。
■万が一の時の事をしっかりと考えましょう
住宅ローンは、返済期間が長いので将来を見据えた額を借りなければいけません。
また、団信保険などについてもきちんと知った上で加入しましょう。
万が一夫が死亡してしまった場合、妻が死亡してしまった場合の事をきちんと考える必要があるのです。
「連帯債務」と「連帯保証」の場合は、もし夫が主債務者になっている場合には妻は団信保険に加入する事が出来ません。
なので、夫婦2人の収入を合わせて借りた場合でも妻が死亡した際には住宅ローンの返済額に変わりはありません。
なので、生命保険でカバー出来るよう備えておく事が肝心です。
夫婦で住宅ローンを払う場合には、妻が今後働き続けるのか、子供が増える事はないのか、子供の教育資金はどうするのか…などをしっかりと考えてから借入額を設定しましょう。