自動で繰り上げ返済してくれるサービスがあるって本当?
住宅ローンを返済する場合、毎月決められた額を返済していくことになりますが、繰り上げ返済をすることで返済期間を少なくし、また利息がその分減るため返済総額を減らすことができます。
通常であれば、繰り上げ返済する場合、自分の意志で返済額を増やすことが出来るのですが、実は返済額を自動で繰り上げていくサービスがあるのです。
このサービスはどんな内容であったり、これを利用することによってどのようなメリットがあるのでしょうか?
■一定期間の返済額を増やせるみずほ銀行のサービス
みずほ銀行が扱っている「返済額増額指定サービス」というものは、住宅ローンを返済している途中から自分で指定した一定期間の間だけ返済額を増やし、繰り上げ返済することができるサービスがあります。
増額は半年以上5年以内となっており、この期間中もしも返済額を変更したいという場合には手数料として5000円以上もかかってしまいます。
そのため、一度決めたらなかなか返済増額を取り消すことは難しいと言えるのです。
繰り上げ返済は一度にまとめて支払うというよりも、細々とまめに行った方が利息の節約効果を高く得ることができます。
例えば、毎月の返済額が約12万円だったが5年間は返済額を18万円に設定した場合、5年後この期間が終了してからの返済額は当初支払っていた12万円よりも少なくなります。
そのため、将来子どもの学費などで支出の負担が増えてしまうという方は、余裕のある内にこのサービスを利用することで、あとから返済額は少なくなり、さらに利息もうまくいけば100万円以上も節約することが可能です。
■住友信託銀行や三井住友銀行でも同じようなプランがある
住友信託銀行の「自動返済」や三井住友銀行の「住宅ローン定額返済プラン」も、上記のサービスと似たようなサービスです。
住友信託銀行の自動返済では、毎月返済日に口座の中から返済分を差し引き、残高が指定している額を超える場合、自動で繰り上げ返済をしてくれるサービスです。
また、三井住友銀行の場合、変動金利タイプの方のみが使用することができます。
変動金利の場合、金利が変わるため返済額は5年に1回返済額が見直され、返済額が低くなったり高くなったりします。
しかし、住宅ローン定額返済プランを利用すると5年の見直しがなくなり、定額で返済していくことができるのです。
元金が早く減っていくので、金利が変動するリスクにも備えられています。