妊娠中や育児休暇期間の住宅ローン返済で気をつけること

妻が妊娠してこれから産休に入る、また育児休暇期間が終わり、これから仕事復帰するというタイミングで住宅購入を考える方もいるでしょう。
最近では共働きも多いですので、夫婦の給料を合算した世帯収入を前提に購入予算を立てることも一般的です。
その際に、気を付けておきたい点がいくつかあります。

近年待機児童問題が都心の方で深刻になっており、子供を保育園に預けることが出来ず、働きたいのに働けないという状況に陥ったお母さんが増えています。
もし共働きの収入を前提に住宅購入した夫婦がこのようなことになってしまったらどうなるでしょうか。
そういったリスクもふまえて返済プランを考える必要があります。

例えば妻が働けなくなって共働きを続けられないことを考慮して夫の収入のみで返済出来るプランを探すのも1つの方法です。
そして、もう1つのポイントは返済期間になります。
不動産業者の提供する返済プランの多くは35年ローンのものですが、30代~40代の方が35年先まで返済を続けると60歳を越えてしまいます。
将来年金がどのくらいもらえるのかは分かりませんし、返済は定年までに終わらせるということが返済期間を考える際に大切になってきます。
短期間で返済を終えるのは利息負担が少ないというメリットがあります。
ただし、必ず短期間で返済した方が得というわけでもありませんのでローンを組む際は事前に確認しておきましょう。

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一般的にお得かどうかで考えた場合、短期返済の方が良いですが、すぐに支払いが出来るのかどうか資金繰りを考えた時であれば、長期返済プランの方が楽になります。
得と楽は分けて考えた方が良いでしょう。

これから妊娠出産予定で一時的に収入が減ってしまう場合や、育児などの都合で仕事にいつ復帰出来るのか分からない場合、妻が退職をしていて次の仕事が見つかるか分からない場合などは、一旦35年ローンで組んでおくのも有効な手段です。
長期ローンを組んだ後、妻が仕事復帰して資金ぶりにも余裕が出来てきたら繰上返済を開始することも可能です。
原則、返済期間を延ばすことは出来ないので、先行きが不透明であれば、まずは長期ローンを組むことがおすすめです。