購入予算はどうやって決めるべき?

家・土地を購入する時、住宅ローンを選ぶ時には、必ず住宅購入予算というものを算出しなくてはなりません。
住宅購入予算がきちんと算出されないと、借りた住宅ローン以上の費用がかかってしまったり、逆に多くなると思ったらそうでもなく、住宅ローンを多めに借りたせいで返済が大変になってしまったなどの問題が生じてしまいます。
このような問題にならないためにも、きちんと住宅購入予算を決定させておきましょう。

■住宅購入予算の決め方

多くの不動産業者に住宅購入予算について聞くと、年収の6倍までならローンの審査に通りやすいので、予算もそれくらいに設定すると良いという話をすることが多いです。
確かに、年収の6倍までだと審査が通りやすいことが多いのかもしれませんが、実際に金融機関が住宅ローン審査を行う上で見ているポイントというのは、年収に対して年間返済額がどれくらいの割合になるのかという負担率です。
負担率をアンケートした結果、住宅ローンの審査に通った方の中で最も多かった負担率は35%以内でした。
この35%以内で計算をしていくと大体年収6倍程度になるというわけなので、不動産業者もそのように話しているのです。

■「年収に対して」ではなく、「返済負担率」で購入予算を決めるべき!

住宅ローンというのは、変動金利や変動・固定金利などの金利タイプによって年間の返済負担率は増減します。
1年目と5年目、10年目では返済負担率も変わってくるのです。
このような変動が起こってしまうのに、年収に対しての倍率で購入予算を決めてしまうと、返済中に思っていたよりも返済負担が大きくなってしまうことも考えられるのです。
また、新築や中古、マンションや戸建てなどによっても年収に対しての倍率は異なってきてしまいます。
例えば、中古と新築の物件では、例えば同じ人が購入したとしても、融資できる範囲が変わってくるのです。
これは審査時に担保価値に関しても審査の対象とすることが理由で、新築なら担保価値は高く、融資額も上がりますが、中古物件だと築年数によってそれほど担保価値が上がらない場合があるためです。
ですから、単純に年収6倍で購入予算の決めてしまってはいけないということになります。