住宅ローンの返済方法にはさまざまなものがありますが、その中でも今回は『親子リレー返済』について紹介していきます。

■住宅ローンには年齢制限があります

金融機関が融資を行う場合、ローンを組む人が60歳を過ぎていた場合には、以下のように返済期間が変わります。
・60歳→最長20年
・65歳→最長15年
・65歳以上70歳未満→最長10年
・70歳以上→利用不可
返済期間が短くなるという事は、毎月の返済額が多くなったり、貸し付けてもらえる金額自体が少なくなることを表します。
ですから、もし一定の条件を満たす後継者がいれば、親子でローンを組むことによって申し込み本人の年齢に関係なく住宅ローンを借り入れることが可能になります。
『親子リレー返済』は、親子が同時にローンを返済していくのではなく、2人の返済時期をずらして返済していく方法です。
つまり、ローン返済が始まった当初は親がローン返済を行い、親のローン返済が難しくなった時点で子どもにローン返済のバトンを渡すといったかたちです。


■親子リレー返済の条件

親子リレー返済を利用するためには、以下の事柄を満たしている必要があります。

①年齢
一般的には後継者の年齢が20歳以上の70歳未満であること。
ローン完済時の年齢が80歳以下になることなどが挙げられます。
年齢については借入を行う金融機関によって規定が異なるため、住宅ローンの案内要綱などで確認しておきましょう。

②後継者の条件
親子リレー返済の後継者は、住宅ローン申し込み者の子供や孫などの直径卑属かその配偶者であることが重要です。
申し込み者の配偶者は後継者となることが出来ないため注意しましょう。
また後継者は、住宅ローンを借り入れる時点で定期的な収入があることが条件となっています。

③後継者の収入合算
住宅ローンに見合った年収があるかどうか、住宅ローン申し込み者とその後継者の年収を合算して見極めます。

④共有持分
住宅ローンにかかる頭金や返済の拠出状況に対して
、住宅または土地の共有持分を決定しておくことが必要です。