住宅ローンを利用する際は、頭金を予め用意しておくと、借入額の減少による審査の通りやすさや利息軽減、さらにより低金利の商品を選ぶことができる場合があります。
このようなメリットがあるため、ぜひ頭金を用意したいですが、中にはなかなか用意することが難しいという方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、頭金を貯めるためのポイントをご紹介していきます。

■減少する危険性があるものは選ばない

頭金をなるべく早く貯める方法として、株式投資やFXなどといった方法で貯めている方もいます。
確かに、株式投資やFXはお金を大きく、そして短期間で増やすことも可能です。
しかし、このような方法は資金が減少してしまう危険性も伴っています。
むしろ軽い気持ちでやってしまうと大損をしてしまい、頭金どころか貯金がなくなってしまう場合もあるのです。
そのため、頭金が減少してしまう危険性があるものは原則選ばないようにしましょう。
ちなみに株式投資やFXで稼ぐことができる人は全体の1割未満とも言われています。
これ程リスクの高いものに手を出すよりも、違う方法で頭金を作っていきましょう。


■親からの援助してもらうことはとても有効な手段

「この歳になって親から援助を受けるなんて…」と思ってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、自分の親からの援助を頭金にしたという方は、頭金を用意した方のおよそ3割近くにも及びます。
住宅資金による援助を受ける場合、基本的に1000万円まで非課税での贈与が可能です。
近年、相続税対策をしておかないと親が亡くなってから相続税で多額の金額を払わなくてはいけなくなったという方が大勢いらっしゃいます。
しかし、このような生前贈与を行うことで相続する財産を減らせるため、相続税対策にもつながるのです。
また、贈与でなくても頭金を返済することを約束すれば、金融機関のように金利が付かずに借りることができるので、総返済額で見ると負担はかなり少ないと言えます。
また、この他にも車などの高額な財産を売却したり、生命保険を解約して解約返戻金を頭金に使うという方法もあります。

このように、頭金を貯める方法は意外とあるものです。
ただし、頭金があまり用意できないという場合でも住宅ローンを借りるのはいけないというわけではありません。
自分に合った方法で後悔しない選択をすることが大切です。