住宅ローンを選ぶ時は、「なるべく審査が早いところを選んだ方が良い」というポイントを見たことがある方もいらっしゃるかと思います。
しかし、なぜ住宅ローンの審査が遅いとデメリットになってしまうのでしょうか?
審査が遅くなることで考えられるデメリットを2回に分けてご紹介します。

■審査が遅れると金利が変わるかもしれない

住宅ローンの審査が遅れることで当初検討していた金利ではなくなってしまう可能性があります。
住宅ローンでの金利は申し込んだ際の金利が使われるのではなく、審査に通り融資が実行される時の金利が適用されます。
1週間後までに本審査の結果が出るという場合なら金利がいきなり変動するというリスクも少ないですが、万が一1ヶ月、2ヶ月程度かかってしまうと金利はどうなってしまうのか分かりません。
たった0.1%金利が上昇するだけでも数十万円程の利息がアップする場合があるので、早く審査を済ませてくれる金融機関を選んだ方が良いのです。

■購入を予定していた物件が買えなくなってしまう?

もう一つのデメリットとして考えられるのは、購入を予定していた物件が買えなくなってしまうかもしれないという点です。
これは一つの物件に複数の申し込みがあった際に、優先順位が決められてしまうことが関係しています。
何を優先とするのかは物件の売り主によって決まってしまいますが、例えば手付金を先に払った方が優先になる、値引き交渉をしない方が優先になる、などで判断されます。
しかし、中には住宅ローン融資が先におりた方が優先になるという場合も少なくありません。
つまり住宅ローンの審査が遅ければ遅いほど、自分が購入を決めていた物件でも後から申し込んだ人に購入されてしまうケースがあるのです。

今回は2つのデメリットを紹介しましたが、金利が上昇するかもしれない、物件が購入できないかもしれないなど、かなり大きな問題となりやすいです。
住宅ローン審査にかかる期間についてもしっかりと確認しておきましょう。