■競売にかかってしまったら…
念願の不動産を手に入れたけど、結果的に住宅ローンの支払いをすることができなくなった…という場合、その不動産を競売にかけられてしまう恐れがあります。
競売にかけられてしまった場合、誰かが落札をし、その落札したお金の中で滞納をしていた税金を支払うことになります。
競売へと移行されると、所有者も自動的に移転されますので、いくら「自分の家だ!」と言い張っても、渡さなければいけません。
引き渡しの日に関しては、落札した人と話し合いをして、いつ退去するのかを決めます。
もし、決めた日までに出ることができない…退去しなかった…ということになると、強制的に退去させられることになりますのえ、退去する日が決まったら準備を始める必要があります。
■強制執行は落札されてから2か月くらいスタート
なかなか退去せず、強制執行の手続きをする…といった落札者はそんなに多くありません。
ただ、中には立退料をもらえないかとか、立ち退きをするために必要な引っ越し料金を出してくれという方がいます。
こういわれた場合、支払いの義務はあるのでしょうか。
結果から話をすると、立退料や引っ越しに掛かる費用への負担は特に必要ありません。
例え、居座り続けるといい放ったとしてもそれは現実的に不可能に近いことです。
ですので、早く立ち退きをしてほしい…という理由で、支払いをする必要や義務はありません。
■競売を取り下げてもらうことはできる?
住宅ローンの支払いを拒否していると、金融機関から支払いの督促が行われます。そこで、支払いをする意志を見せれば特に問題はありません。
しかし、無視し続けることで半年後競売への手続きスタートとなります。
この手続きが始まると、裁判所から「競売開始決定通知」という書面が手元に届きます。
「競売開始決定通知」は、特殊な郵送方法で届きますので、「そんな通知みていない」「知らない」とウソをついてもすぐにばれてしまいます。
更に、裁判所からの通達ですので受け取りを拒否することもできません。
ただ、この通知を見た時競売だけは避けたい…という気持ちになる人が多いです。
そこで多くの人が、任意売却という方法へと転換します。
■任意売却について
任意売却をする場合の前提として、競売の取り下げをする必要があります。
取り上げは自分で行うのではなく、専門的な知識のある不動産会社にサポートしてもらいましょう。
この時、あまり任意売却の経験がない不動産会社に依頼をしてしまうと、競売取り下げが難しくなるので、実績豊富な不動産会社を選ぶことが大事です。
競売取り下げには、必要な書類がありますので不動産会社と一緒に、計画性をもって行うことをおすすめします。