住宅ローンの申し込みを行うと、仮審査が行われ、続いて本審査となり、そこで審査に通れば晴れて契約を結ぶことができます。
しかし、どうして仮審査と本審査に分かれているのでしょうか?
今回は仮審査と本審査における違いや審査に落ちる理由についてご紹介します。
■審査しているところが違う!
仮審査と本審査の大きな違いは、審査を行っているところが異なるという点です。
仮審査の場合、住宅ローンを借りようとしている金融機関が行うことになります。
しかし、本審査ではその金融機関の保証会社が行うことになるのです。
そのため、もしも金融機関の中で保証会社を利用していないところがあった場合は、審査は仮審査と本審査に分かれておらず、1回の審査で決まるということになります。
どうして保証会社が本審査を行うのかというと、万が一借り入れている人の返済が滞ってしまい、貸し倒れされると金融機関は保証会社から貸し倒された分の補償金が保証会社からもらうことになります。
金融機関が大きなダメージを受けるのではなく、保証会社が大きなダメージを受けてしまうのです。
そのため、保証会社が本審査を行うことになります。
内容としては大きな違いはないものの、やはり仮審査よりも本審査の方が厳しく、仮審査に通っても油断できません。
■金融機関が審査に落とした理由
住宅ローン審査に申し込んだ人の中には、受かる人もいれば落ちてしまう人もいます。
住宅ローン審査に落ちないためにも、なぜ金融機関の保証会社は落としたのか、理由を知っておくことで落ちないための対策にもつながるでしょう。
・自営業・勤続年数に関する理由
将来的に不安定な自営業や、勤続年数がまだ短かったり転職を繰り返したりしている人は、長期返済が基本となる住宅ローンだと、いつ収入が途絶えてしまい貸し倒れになってしまうか分からないということから、落とす要因になりやすいと言われています。
特に派遣社員や契約社員のような非正規雇用の場合、落とされやすくなってしまいます。
・消費者金融や公共料金の引き落としに関する理由
消費者金融でカードローン・キャッシングを借りていて返済が途絶えてしまったことがあったり、公共料金の引き落とし分が口座に入っておらず事故が起きてしまったりする場合は、落とされる要因につながります。
ただしカードローンを利用していただけでは住宅ローン審査に響くというわけではないので安心しましょう。
この他にも担保の価値と借入額、そして年収のバランスが悪く、返済負担率が高くなってしまう場合も落とされてしまう可能性が高くなってしまうので気を付けましょう。