借り換え先を比較する時、何に注意すべき?

住宅ローンの借り換え先を検討する際に、様々な住宅ローン商品の中から今までのものよりも総返済額の負担が少なくなるものや、サービス・特典などが良いものから検討されるかと思います。
このように、比較時にどんなことに注意すべきなのかをご紹介します。

 

■借り換え後のシミュレーションを行う

借り換え時に総返済額の負担が少なくなるということは、住宅ローンの借り換えにとってかなり重要なものと言えます。
そのため、借り換え前に必ずシミュレーションを行い、総返済額はどれくらい減るのかを調べておきましょう。
シミュレーションの他にも借り換えを行う際にかかるコストや金利が上がったり下がったりした場合の返済額の違いも検討材料にすることが大切です。

 

■サービス内容の違いも検討しよう

住宅ローンにはそれぞれサービスされているものがあります。
例えば病気にかかって住宅ローンが支払えなくなってしまった場合の疾病保証や介護が必要になった場合の介護保障などです。
現在はこれといった病気をしていない人でも突然病に冒されてしまう場合もないわけではありません。
特に歳を重ねるごとに病気へのリスクは高まってくるので、借り換え時に病気に対する保証が付いたものを選んでおくと良いでしょう。
ただし、人によっては必要ないという方もいらっしゃるかと思うので必ず付けた方が良いというわけではなく、自分が必要だと感じれば保証が付帯されているものを選んでみると良いでしょう。

 

一括前払いの借り換えは保証料が戻らないので注意!

住宅ローンの借り換えを考えている方に覚えてもらいたい保証料についてご紹介します。
保証料がある場合、主に金利上乗せタイプと一括前払いタイプの2つがあります。
金利上乗せタイプの場合、通常の金利よりも少し高くなり、さらに事務手数料がついてその分の保証料となります。
一方、一括前払いタイプは保証料自体は無料なのですが事務手数料が借入額の数%かかります。
もしも住宅ローン借り換えを一括前払いで検討している場合は注意が必要となります。

 

■一括前払いだと保証料が戻らない?

例えば35年ローンを現在組んでいて、その10年目に借り換えを考えている場合、一括前払いされた分のお金も3分の2程度は戻ってくるだろうと考える方も多いかもしれません。
しかし、実際に支払った一括前払い金は返還されないことがほとんどです。
なぜかというと、保証料が返還される時に銀行相場で、5年でおよそ半分、10年経つと0%になってしまうためです。
そのため、一括前払いタイプを選んだ場合、保証料は戻らないと考えておくべきでしょう。

 

■保証料がない前提で借り換えを考える

一括前払いタイプを選んでいて借り換えを考えている方の場合は、保証料が帰ってこない前提で借り換えをすることにメリットがあるのかどうかを検討するべきと言えるでしょう。
借り換えしなかった場合と借り換えをした場合の総返済額に違いがあるのかどうか、きちんと調べてから借り換えを行うようにしないと結局損してしまう形になってしまう可能性があるので注意しましょう。