会社経営者や個人事業主はどうして住宅ローン審査に落ちやすくなるのか?
一般的に、住宅ローン審査において自営業や会社経営者、個人事業主などの収入が不安定な人に対しては審査も通りにくくなっているのが現状です。
長期返済となるので仕方ないことですが、それでも家を買いたいという方も多いでしょう。
では、どうして会社経営者や個人事業主は住宅ローン審査に落ちやすくなってしまうのでしょうか?
銀行の住宅ローンを申し込む場合、法人経営者には3期分の決算書を、そして個人事業主や自営業者には3年分の確定申告書を提出する必要があります。
どうして3年分の資料が必要なのかというと、会社の場合1年で倒産する確率が2割なのに対し、3年で倒産する確率は4割近くまで、個人事業主の場合1年で倒産する確率が4割近く、そして3年で倒産する確率は6割にも及びます。
このように高い数値を表すことから、3年以上経営が続けてこられた人が住宅ローンを借り入れることができるのです。
また、住宅ローンの審査が行われる中で、会社経営者や個人事業主の事業歴はかなり比重が重く、重要視されているポイントでもあります。
そのため、まだ事業を開始して10年以下の方だと住宅ローンの借り入れは難しいと言えるでしょう。
特に5年未満では他の審査項目も厳しくなりやすいです。
借り換えは審査に落ちてしまうことも視野に入れておこう
住宅ローンの借り換えを考えている方の中には、借り換えの方が気軽にできるという考えで行おうとする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、実際は新規借り入れ時よりも難しく、新規では通ったものも借り換え時では審査に落ちてしまうという場合もあります。
なぜそのようなことが起こってしまうのでしょう?
■物件の担保価値が落ちてしまっている
通常、住宅ローンの担保となる不動産は新築であればその分価値も高く審査に通りやすくなります。
しかし、借り換え時は既に新築の家に住んで数年は経過しているわけなので新築ではなく中古物件という扱いになってしまいます。
新築から中古になっただけで価値が1000万円程度も下がってしまう恐れがあるのです。
そのため、担保価値が低くなった物件を担保に借り換えができるかどうかは難しいと言えるでしょう。
■もしも返済遅延があったら落ちてしまう可能性アップ?
現在借り入れている住宅ローンで、もしも返済遅延があった場合、借り換え審査時に「この人は借り換えした後も返済遅延してしまうかもしれない」と感じ、審査を落とす可能性もあります。
そのため、現在の住宅ローンで返済遅延のある人は審査に通るのは困難です。
このように、借り換え時は新規よりも審査に落ちてしまう可能性が高くなってしまいます。
十分に気を付けるようにしましょう。