過払い金とは、賃金を借り入れた業者へ払い過ぎたお金の事をいいます。
いわゆるグレーゾーン金利で借り入れを行ってしまい、利息制限法で定められた金利よりも多くのお金を支払ってしまうことです。
多くの金融業者は利息制限法の上限金利である20%~15%をまったく守らず、この金利をはるかに超える貸し付けを行っていました。
平成22年に賃金業法改正がなされ、出資法の上限利息は20%に定められました。
このことによりグレーゾーン金利は完全に撤廃されたはものの、現在でも違法な金利で貸し付けを行う業者が増えています。
■グレーゾーン金利とは?
過払い金が発生する理由はかつて、グレーゾーン金利と言われていた金利があったことで発生した矛盾が原因と言われています。
グレーゾーン金利とは利息制限法・出資法という2つの借金に対する利息の法的な基準の差のことで、
・利息制限法…最大で20%の利息
・出資法…29.2%利息
を上限としていました。
どちらも法律のため、原則的に守らなければいけなものなのですが、消費者が任意で出資法の利息分を支払うように書類を用意していたために、通常の金利よりも高く支払いが続く過払い状態に陥る人が多くいたのです。
■住宅ローンの過払い金は戻ってくるのか?
違法な金利を払わされ続け、苦しい思いをした人たちを救済すべく、過払い金制度が注目されています。
住宅ローンにおいても、悪徳金融業者から融資を受けてしまい苦しい思いをした人は少なくありません。
債権者に返済うし過ぎたお金の返還を請求できるのは、完済後10年間未満であることが上限です。
また、返済途中であっても過払い金の返済を求めることは出来ますが、完済後10年を1日でも過ぎると過払い金請求の権利が無くなってしまうため、注意が必要です。
この過払い金請求の際には弁護士や専門家などのプロに相談することをオススメします。
■住宅ローンに過払い金はない
過払い金として支払ったお金が手元に戻ってくる可能性は非常に高いです。
ちなみに住宅ローンにおいては『過払い金』の発生はありません。
住宅ローンは繰り上げ返済が可能ですので、繰り上げ返済を選ぶことで返済期間の短縮になるだけではなく、利息返済額も減らすことができるため、有効に活用していきましょう。
お金に余裕がある際や、ボーナス時期にはどんどん返済していくことをオススメします。
融資を行う金融機関は利息で収入を得ているため、住宅ローンを借り入れた際は、借入金額よりも返済額が多くなってしまいます。
この利息分をできるだけ減らしたいという人は繰り上げ返済を上手く活用していきましょう。