住宅ローンの借り入れを受ける際に、毎月一定額の支払いを続けていく『毎月払い』と、年に2回のボーナス時に多めに支払う『ボーナス併用払い』の2つの支払いプランから選ぶことが可能です。
後者のボーナス併用払いを選ぶと、毎月の支払いが軽くなるので楽になると思いわれがちですが、それなりにリスクが潜んでいるので注意が必要です。

■貰えるボーナスの金額が変動する場合

ボーナスの金額は毎月の給料とは異なり、会社の業績やその人の努力次第で大きく変わってきます。
予想していた金額よりもボーナスが少ないと、その後の返済にも影響を及ぼしかねないので注意しましょう。

■会社を退職した場合

何かしらの理由で会社を退職してしまった場合には、ボーナスどころか毎月の給料までもが貰えなくなる恐れがあります。
また転職後すぐにボーナスが支払われるとは限りませんので、住宅ローンの支払いのことも良く考えて退職・転職を決めるようにしましょう。

■繰り上げ返済額の増加

年2回のボーナス併用支払いを選択すると、毎月の返済にプラスするかたちでボーナス分の支払いを求められます。
ということは、毎月支払いよりも、返済額が大きくなりますので、返済の負担は当然大きくなるので注意が必要です。

■ボーナス併用払いは無理のない返済計画が必要

ボーナス併用払いは金利上昇のあおりを受けやすいため、時には返済額が増加してしまうケースもあります。
ですから住宅ローンの返済計画を建てる際には、ボーナス払いに頼り過ぎない返済計画を考えましょう。
またボーナス払いが厳しいと感じた時には、毎月の返済額を増やす変わりにボーナス払いをやめるなどを検討してみましょう。
いずれの場合も金融機関に相談することで解決できる場合が多いです。

■毎月の返済に余裕がある人は

ボーナス併用払いを検討していて毎月の返済にまだまだ余裕があるという人は、毎月の返済額は据え置きのまま『繰り上げ返済』を考えるのも良い方法です。
金融機関に頼めば、繰り上げ返済を行った場合の返済シュミレーションを出して貰えるので、毎月の返済額を多めにするのか、それともボーナスを貯めて繰り上げ返済に充てるのかを良く考えておきましょう。

■無理な返済計画を立てないためにも

コンスタントに返済を求められる住宅ローンでは、ボーナス返済の有無にかかわらず総借り上げ金額は変わりません。
という事は、無理に返済をしてしまうよりも、適度な返済比率で無理なく返済していけた方がずっと楽になりますし、将来のリスクヘッジにも備えることができるのです。