住宅ローンの返済が滞ったらどうなるのか

住宅ローンを利用するうえで、返済が滞ってしまうようなことは、あってはなりません。
ですが病気や事故、失職などの予期せぬトラブルによっては住宅ローンの返済がうまくいかない場合もあります。
では、もし住宅ローンの返済が滞ってしまった場合にどんなことになってしまうのか見ていきましょう。

■納期猶予は3ヵ月間

もちろん、金融機関としても1か月くらいの滞納であれば、催促の連絡程度で済みます。
しかし住宅ローンの未納が3ヵ月間経つと、金融機関側も本格的に取り立てに動き出します。
まずは住宅ローンの未納があることを、ローン会社やクレジット会社の発行に使われる個人信用情報機関に通達します。
すると、未納期間以外の住宅ローンの負債を一括で支払うように求められてしまいます。
そこで一括支払いができれば問題はありませんが、できない場合には住宅ローンの申し込みの際に契約をした保証会社がローンを肩代わりすることとなり、家を売却してそこで得たお金を返済に充てるようになります。

ここに至るまで、滞納期間半年ほどです。
もし保証会社の任意売却を拒否してしまうと、裁判所に申し立てをされてしまい持ち家が競売にかけられてしまいますので、注意して下さい。

住宅ローンの返済が苦しくなってしまった時には

住宅ローンの返済を滞らせてはいけませんが、どうしても返済が難しいといった場合には何からの対策を取る必要が出てきます。
その際に最も重要なのは、滞納してしまう前に金融機関に相談するという事です。
人生において何があるかなんて誰にも分からないので、給与が減額された、病気やケガが原因で働けなくなってしまったなどの自体が起こった際にはまずは返済の条件を変えることが先決でしょう。

■一時的でも返済の負担を変えることが重要

返済期間を延長するかわりに毎月の返済額を減らすことが可能です。
また一時的に返済額を減額したり、ボーナス併用払いを中止または一時的に休止するなどの対策をとりましょう。
休止や減額によって総返済額が増えてしまうかもしれませんが、返済条件を変えて確実に返済していく方が重要ですので、いたしかたありません。
金融機関としても、返済が滞ってしまうよりも返済条件を変更して確実に返済してもらう方がメリットがありますので、多少の融通は通してくれるはずです。
ローンを借りている立場からすると切り出しにくい話かもしれませんが、堂々と話をすることで条件変更の相談に乗ってくれることでしょう。
行動が早い方が返済負担は減りますので、迷っているならいますぐ動き出しましょう。