消費税の引き上げと住宅ローン
2014年の4月1日に消費税が5%から8%へと引き上げられました。
消費税の引き上げは17年ぶりのことのようですが、既に2018年には10%への引き上げが決まっています。
消費税が引き上げられることによって日用品の買い出しや、さらに金額の大きくなる住宅は大打撃となるでしょう。
今回は消費税引き上げに伴う『住宅の駆け込み需要』についてみていきたいと思います。
■消費税が10%になるとどうなる?
2014年の増税時にはどういった事が起こったのでしょうか?
まず家づくりの過程で消費税の課税対象になるものは、『建築費』だということを覚えておいてください。
家を建てる上で土地の代金には税金がかかりません。
しかし、土地の造成費や地盤調査費、不動産会社への仲介手数料などは課税対象となってしまいます。
よって増税前に家を建てたいと思う人はかなり多いのです。
現に2014年の増税前には多くの駆け込み需要が発生して、増税後は住宅着工件数が2桁も減少するなど問題になりました。
10%への増税前にも同じようなことが起こると予想されるので、政府からも緩和措置として
・『住宅ローン減税の拡大』
・『住まい給付金』
の制度を導入しています。
住宅購入者の負担軽減のために導入される制度のため、増税後に家を買っても大きなマイナスになることはありません。
繰り上げ返済の仕組みについて
夢がたくさん詰まったマイホーム購入後、住宅ローンの支払いが開始されます。
住宅ローン返済は、購入前に家計の見直しをして毎月確実に支払うことのできる金額を設定することが重要になります。
そして、返済がスタートしたあとには、繰り上げ返済を視野に入れることで、利息分の負担を軽減することができます。
繰り上げ返済というのは、毎月決まった金額の支払いと別で元金自体を返金することを言います。
これによって、借り入れした金額自体を減らすことができるので、その分利息軽減となります。
ただし、繰り上げ返済をするのいは条件が必要になってくるので、住宅ローンを利用している金融機関に問い合わせをしておくことをおすすめします。
■早ければ早い程お得になる
繰り上げ返済はタイミングが重要になります。
早い段階で繰り上げ返済を視野に入れておくことで、計画的に毎月の返済を減額することができます。
ただ、繰り上げ返済だけに集中してしまい他の生活費のことを忘れてしまうと、将来的に破たんしてしまう可能性があるので、毎月かかってくる出費とのバランスを考えた上いいタイミングで返済をすることが重要になります。