マイナス金利でお得になるってホント?
「住宅ローンを利用するなら、マイナス金利である今がお得!」と言われていますが、実際にはそこまでお得になっていません。
なぜなら、現状金利下がりつつありますが、固定金利を見てみると1%となっていたり、変動金利でも0.6%程度まで引き下げにはなっていますが、多くの金融機関が引き下げを行っていることもあり、実際の店頭金利はなんと2%前後になっています。
マイナス金利というのは、住宅ローンを組みやすくするためにあるわけではなく、金融機関の大元である日銀が各金融機関にお金を貸出する時に、金利をマイナスにするといった形となっています。
ですので、この日銀と各金融機関との話ですので、特にそこから先も安くなるというわけではないのです。
■各金融機関によって対応は違う
金融機関がどういった対応をするかによって、金利が高くなるか、低くなるかなどが決まってきます。
マイナス金利にすることで、メリットが高いという見方もありますが、実際のところデメリットもあります。
それは、銀行にとって利益幅は狭くなってしまいます。
少しでも取り戻そうと、金融機関が取り扱っているローン金利を引き上げしてしまったり、手数料をアップするなどを行っている為、そこまでマイナス金利を打ち出してきたとしても、お得に感じることはないのです。
変動金利の注意点
■変動金利のままで大丈夫?
低金利が続いている日本において、住宅ローンは変動金利の方がいいと思ってる方や、すでに固定金利から変動金利へと変更したという方もいるかと思います。
金利が低ければ低い程、毎月の返済金額が減るので経済的な負担を抑えることはできます。
しかし、ただ単純に低金利だから…という理由だけで、変動金利にするのは危険です。
変動金利というのは、市場に左右されるためある日突然金利が上がってしまうといったこともあります。
こういった急な金利上昇を防ぐためには、5年おきに金利の見直しが理想と言われています。
■返済してもなかなか減らない…なんてことも
変動金利にしていて、急に金利がアップしてしまうと返済額よりも金利の方が上回ってしまうなどということがあります。
こうした事態を迎えると、返済しているのに全然元金が減らないといったことになります。
ですので、変動金利一本でいくと決めた場合には、繰り上げ返済を利用しながら、元金を少しずつでも減らしていくことで、急激な金利上昇があっても返済が追い付かないというデメリットを防ぐことができます。
金利の種類は変動金利だけではありませんので、自分にはどういったタイプがあっているのかを比較しながら最終決定するようにしましょう。